サッカー小学生年代、上達のコツ【第30話】:スペースを活かしたドリブル練習
こんにちは!
当ブログの28話で、「長男の長男」になるべく”個サルに1人で参加してみる”という事を自分に課して実行したお話をご紹介しました。その時の記事はこちら! 緊張しましたが、子供の気持ちを理解することが出来たので非常に良い経験になったので読者の皆さんにも是非おススメします♪
今回は、プレーヤーでしか分からないの感覚を取り戻し、個サルで得た経験値から、長男の現状のレベルに合わせた誰でもできるドリブル練習方法を思いついたので一緒に特訓したお話をご紹介します。
以下の様な悩みありませんか?
- ボールタッチ練習で足元の技術は上達した気がするけど前に運べない
- ボールタッチの様な”反復練習”が苦手だけどドリブルを上達させたい
- 「失敗したらどうしよう」と不安を感じて消極的になっている。
- ボールを怖がったり、他の子にパスしてしまうことが多い。
このような悩みに効果的な練習ですのでぜひ最後までお読みください♪実際長男は、この練習をきっかけにしてコツをつかみ覚醒することにになります。
それではどうぞ!
スペースを活かす力を育てる!小学生低学年におすすめのドリブル練習法!
当時、長男が所属していたサッカー環境は次のようなものでした。
- 自由で楽しい「スクール」
- ボールを持てばドリブルし放題。1~3年生を中心に、自由にプレーを楽しめる環境。
- チームレベルが非常に高い「チーム活動」
- 我が強い仲間たちの中で競争が激しく、なかなか自信を持てない状況。
実は以前、この①のスクール練習中に、ひらめいた瞬間があったんです!そのときの記事はこちら! 振り返ってみると、この①と②という相反する環境が、結果的に長男にとって良い影響をもたらしていたのかも知れません…
実際、この2つの環境を行き来することで、特訓と実践を繰り返し、自信をつけるきっかけをつかむことができました。
空いてるスペースを見つけて○で囲む!最初の1タッチ目でスピードに乗ろう!
難しいボールタッチ等の練習はしません。とにかく開いているスペースを探してボールを運ぶ。この一点に特化して特訓します。
小学生低学年では、相手がボールに対して単純に突っ込んでくることが多いため、スペースを把握したドリブルを身につけるのに最適な時期です!状況によっては”数人を抜き去るプレー”ができることも!
やり方は以下の様な感じ。
- ボールが来る前に、どこにスペースが空いてるか目で確認しておく(相手よりスペースを意識する)
- 空いてるスペースを○で囲む
- 最初の1タッチで○にボールを”置き”に行く(相手より先に触れる位置を試しながら微調整する)
- 走る
- 次の相手の向きが自分に変わる事を間接的に確認(慣れれば自然にできる様になると思います)
- ○に置きに行く
- 走る
不自然に顔を上げようとしなくても良いので、間接視野でもスペースを見続けることが出来れば、プレーの中で自然と相手の体の向きが自分に向かれるのが分かるかと思います。
重要なポイントが1つ。それは最初の1タッチ目でスピードに乗る事!
最初の1タッチ目でボールをスペースに運び、その時点でスピードに乗ることで、相手よりも素早く次の動きにつなげることができます.
∖足が速くなるトレーニングや戦術解説などの動画も掲載/
空いてるスペースを○で囲ってみよう!
手始めとして、最初の1タッチ目の練習。次男に付き合ってもらい”色々な方向”から突っ込んでもらいました(攻撃は交代しながらやりました)
- 黄色がが青色にパス
- 赤は向いてる角度に対してまっすぐ突っ込む
- 青は赤の向かってくる方向に対して空いているスペースを○で囲む
- ボールを置きに行く
- 走る
- シュート!
赤色選手の位置を変えます
上記が出来たらお次は、
- 黄色が青色にパス
- 赤色は向いてる角度に対してまっすぐ突っ込む
- 青色は赤色の向かってくる方向に対して空いているスペースを○で囲む
- ボールを置きに行く
- 走る
- パスした黄色が突っ込む
- 青色は次のスペースを○で囲む(スペースに集中しながらついでに相手の動きを確認するイメージ)
- ボールを置きに行く
- 走る
- シュート!
どうです?簡単でしょ?
応用として、相手のお腹側に運ぶと場合によっては失ってしまうリスクが高いので、”相手の背中側”にも運べるように対策すると良いです。この辺は実際にやりながら選択の判断を掴めるように練習しましょう!
もし「ドリブラーになりたい」と思うのなら、このスペースに運ぶドリブルを習得することを最優先に考えましょう。その後でボールタッチや1対1の練習をすることをおすすめします。
この技術を身につけることで、抜いた先のプレーを判断する能力が鍛えられるからです。
パスを選ぶにしろ、シュートを選ぶにしろ、周囲の状況を的確に判断できる力があったほうが良いですよね?スペースに運ぶドリブルを習得することで、自然と周りの状況を確認し、次のプレーを考える習慣が身につきます。
もともと自己主張が苦手な子や、反復練習が得意ではない子に限って、ドリブルに憧れる子が多いと思いませんか?そんな子どもたちにこそ、ぜひ取り組んでほしい練習方法です!
まとめ
スペースを認知する能力は、少し先の未来のお子さんにとって必ず役立つでしょう。具体的は以下の様な利点があります。
- プレーの選択肢が増える
- ドリブル、パス、シュートの判断が的確になり、柔軟なプレーが可能になる。
- プレッシャーに強くなる
- 相手のプレスをかわしやすくなり、ミスが減少する。
- ゲームの理解力が向上する
- 試合全体を俯瞰する力が育ち、攻守の切り替えがスムーズになる。
- 攻守両面で優位に立てる
- 攻撃では裏を取る動き、守備では相手のスペースを消す動きができるようになる。
- 次のレベルで活躍できる
- 8人制サッカーでのスピードや戦術的なレベルにも対応しやすくなる。
7歳や8歳の段階でスペースを認識する能力を養うことは、サッカー選手としての基礎力を大きく伸ばします。このスキルは、単なる技術的な上達だけでなく、試合全体を通して「考えるサッカー」ができる選手へと成長するための鍵となるでしょう。
本記事でご紹介した「スペースを意識したドリブル練習」で、上記の能力を得るための基礎を覚える参考になったら幸いです♪
∖練習メニューの参考にもなります/