小学生サッカー育成ガチ編【第23話】:“誰でも入れる”超強豪チームのリスクとは?実際に見た残酷な現実と、後悔しないチーム選び
こんにちは!
「全国レベルの強豪チーム」
その響きには、特別な魅力がありますよね。
Jリーグの下部組織(J下部)のように厳しいセレクションがあるチームもあれば、
「セレクションなし!誰でも入団可能!」と門戸を広く開いている、
全国的に有名な強豪街クラブも存在します。
「誰でも入れるなら、うちの子も挑戦させてみようかな?」
そう考える親御さんも、きっと少なくないはずです。
しかし、その「誰でも入れる」という言葉の裏には、時として、私たちが想像する以上に厳しい現実が待っていることも…。
今日は、そんな「誰でも入れる」全国レベルの超強豪クラブを巡る、
我が家の長男が経験した、ちょっぴり衝撃的で、
そして多くの学びを与えてくれた物語をお話しさせていただきたいと思います。
この記事が、お子さんのチーム選びに悩む親御さんにとって、
「強豪」という言葉の持つ本当の意味を考え、
後悔のない選択をするための一つの道しるべとなれば、これ以上の喜びはありません。
それではどうぞ!

あの日の衝撃…J下部大会で見た“バケモノ”級のエースと、全国レベルの壁
長男が小学校3年生の頃でした。
当時所属していたチームで、某J下部チームが主催する、それはもう錚々たる強豪や古豪ばかりが集まる、ハイレベルな大会に出場する機会に恵まれたんです。
親の私も「どこまで通用するかな…?」とドキドキしながら見守っていましたが、
長男のチームは予想以上の健闘を見せ、なんと決勝トーナメントまで駒を進めることができました。
まあ、トーナメントは残念ながら序盤で敗退してしまったのですが…。
しかし、本当の衝撃は、その後に待っていました。
大会のフィナーレを飾る決勝戦。

主催のJ下部チームと、もう一方の山を勝ち上がってきた、
全国でもその名を知られた「セレクションなし」の超強豪クラブチームとの対戦でした。
私たちは、その試合を観戦することになったのです。

ピッチ上で繰り広げられたのは、まさに異次元のサッカー。
特に、その超強豪クラブチームにいた、一人の小柄な選手のプレーには、会場中の誰もが釘付けになりました。
驚異的なスタミナと走力、そして小学生とは思えない強烈なキック力。
彼は、その試合の全得点に絡む大活躍を見せ、チームを優勝に導き、そして文句なしのMVPを獲得したのです。

長男チームのコーチも、大会後に「いやぁ、バケモノがいたな…」
と、呆然としながら語っていたほど、その選手のプレーは、私たちに「全国レベル」というものの凄まじさを、まざまざと見せつけてくれました。

1年後の愕然…あの“バケモノ”はどこへ?強豪チームの残酷なメンバー交代劇
その後、長男は4年生の時にチームを移籍。(チーム移籍についての記事はこちら)
移籍先のチームは、県内ではある程度実績のあるチームで、
幸運にも、あの衝撃を受けた超強豪クラブチームと、練習試合などで何度か対戦する機会に恵まれました。
しかし、現実は厳しいものでした。あのMVPの選手だけでなく、チーム全体のレベルが桁違いで、おそらく一度も勝つことはできなかったと思います。それでも、高いレベルの相手と戦える経験は、長男にとって大きな糧となっていました。(当時の様子を書いた記事はこちら)

そして、長男が5年生になった頃。
日本のジュニアサッカー界では、この5年生という学年から、
公式の大きな大会が始まったり、
ジュニアユースのスカウトたちが本格的に視察に来たりと、

子供たちの将来を左右する、非常に重要な時期に差し掛かります。
そんな中、私たちは再び、あの超強豪クラブチームと対戦する機会を得ました。
そして、その試合で、私は信じられない光景を目の当たりにすることになるのです。
1年前、あれほどまでに輝いていた、あのMVPのエースが、ピッチにいない…。

それどころか、3年生の時に中心メンバーだった選手たちのほとんどが、なんとBチームに降格していたのです
そして、今のAチームのレギュラー陣のほとんどは、この1年間で新たにチームに移籍してきた選手たちで占められていました。

「誰でも入れる」はずのチームが、より強い選手、より結果を出せる選手を求めて、いとも簡単にメンバーを入れ替えてしまう。「勝つことにこだわった選手選考」という、強豪チームならではの厳しい現実。
私は、「誰でも入れる」という言葉の裏に隠された、
この残酷なまでの競争原理に、ただただ愕然としました。

「誰でも入れる」強豪チームで輝くために必要な“覚悟”とは?
もちろん、その超強豪クラブも、育成に力を入れていないわけではないと思います。
しかし、常に「勝利」が当たり前に求められる環境は、子供たちにとって、想像以上のプレッシャーとなるでしょう。
【「誰でも入れる」強豪チームで待ち受けるかもしれない現実】
このような環境で輝けるのは、やはり同年代でトップレベルの実力を持ち、何よりも精神的にタフで、「絶対にレギュラーを譲らない!」という強い覚悟を持った選手なのではないでしょうか。

一方、”ジュニアの段階”で、J下部のように最初から厳しいセレクションがあるチームは、そこで一度ふるいにかけられる分、もし不合格だったとしても、「じゃあ、次のチームで頑張ろう!」と、親子共に気持ちを切り替えやすい側面もあるのかもしれません。
どちらが良いかは、本当にその子次第、そしてご家庭の考え方次第なのだと思います。
「早熟」だけが答えじゃない!焦らず、我が子のペースで「個」を伸ばす道
強豪チームで活躍する選手たちを見ていると、「やっぱり、小さい頃から体が大きくて、足が速い子が有利なのかな…」と感じてしまうこともあるかもしれません。確かに、「早熟」であることは、ジュニア年代においては大きなアドバンテージになり得ます。
でも、どうか忘れないでください。
子供たちの成長のスピードは、本当に一人一人違います。今はまだ体が小さくても、足が遅くても、その子の中に眠っている才能は、計り知れないのです。
「でも、チーム練習だけじゃ物足りないし、かといって親子だけで何をすればいいか分からない…」
そんな風に悩んでいる親子も、きっといらっしゃるでしょう。
最近では、場所を選ばずに、自分のペースで、しかもトップレベルの指導を受けられる、素晴らしい学びの形も登場しています。
例えば、ぱんだ兄弟さんのようなオンラインサッカースクール。

彼らは、特にドリブルなどの個人技術に特化して、非常に分かりやすく、そして何よりも子供たちが楽しめるようなコンテンツを提供してくれています。(オンラインスクールの体験記事はこちら)
低学年から基礎を固めたい子も、高学年になってさらに個を伸ばしたい子も、こんな新しい学びの形を取り入れてみるのも、一つの選択肢だと思います。
正解はお子さんによって異なります。ぜひ、いろいろと試してみてください。
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まとめ
全国レベルの強豪チーム。その響きは魅力的ですが、「誰でも入れる」という言葉には、時に厳しい現実が伴います。
入団時期や、そのチームがお子さんに本当に合っているのかどうか。その判断は、お子さんのサッカー人生を左右する、非常に重要な決断です。
今回の我が家の経験が、皆さんが後悔のないチーム選びをするための、ほんの小さなヒントにでもなれば、こんなに嬉しいことはありません。
そして、どんな環境を選んだとしても、焦らず、比べず、お子さん自身の成長を信じて、温かくサポートし続けること。それこそが、私たち親にできる、最高の応援なのだと、私は信じています。

子どもの「好き」を育てるには、親の立場から「こうした方がいい」と押しつけるよりも、
子どもが好きなプレーに対して「こうしたらもっと良くなるんじゃない?」といった視点で考える方が効果的だったりしますよね♪
次回へ続く!
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