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小学生サッカー育成ガチ編【第9話】:練習前のパス交換が“才能発掘”の宝島に!

親子で練習

小学生サッカー育成ガチ編【第9話】:練習前のパス交換が“才能発掘”の宝島に!

こんにちは!

前回は、相手のプレスを利用して逆を取るトラップ&ターンの記事をご紹介しました。(前回の記事はこちら)

ところで、チームの練習が始まる前、グラウンドの片隅で親子がパス交換をしている光景、よく見かけますよね。
ウォーミングアップだったり、ちょっとしたコミュニケーションだったり。

その何気ないパス交換の時間が、ある出来事をきっかけに、実は子供の隠れた才能を発見し、時には試合で奇跡を起こすほどの“魔法の時間”に変わり得ることもあるんだと、思い知らされたんです。

今日は、そんな我が家で実際に起こった、皆さんの親子サッカーにもきっと役立つ、練習前のパス交換から生まれた、長男の「ひらめき」と「奇跡のターン」の物語を、お話しさせていただきたいと思います。

それではどうぞ!

「ただのパス交換」が「魔法の時間」に変わった日 ~遊び心という名のスパイス~

我が家では、チームの練習前のパス交換は、「ただボールを蹴り合う時間」ではなくなっていました。

理由は、「普通にパス交換するだけじゃ、つまらない」これにつきます。

そこで始めたのが、“なんでもあり”の遊び心満載パス交換!

例えば、長男が浮き球を蹴ってきたとき、あのロナウジーニョ選手がやるみたいに、トラップを背中でやってみせたり、わざとボールに強烈な横回転をかけて、予測不能なカーブボールを蹴ってみたり。

時には、変なバウンドをするような、意地悪な(?)パスを出しては、親子で遊んでいました。

  • 遊び心パス交換のポイント
    • 予測不能なパス: あえてバウンドさせたり、回転をかけたり、強弱をつけたり。
    • トリッキーなトラップ: 足の裏だけでなく、お尻や背中、肩など、色々な部位でボールに触れてみる。
    • 「これ出来る?」「じゃーこれは?」: 親子で技を見せ合い、挑戦し合う。
    • 失敗OK!笑顔最優先!: 上手くできなくても笑い飛ばす。楽しむことが一番!

この「遊び心」というスパイスを加えただけで、子供はリラックスし、練習前のただのパス交換の時間でさえ、普段出ないような自由な発想や動きが出てくるんですよね。

高校年代になると、厳しい競争や、チーム戦術への適応などが求められ、楽しむだけでは評価を勝ち取れなくなってきます。その中で、自分が本当にやりたいプレーがなかなかできない状況に直面することもあるかもしれません。
それでも…「遊び心を忘れるな。楽しめよ?」と、今でも本人に伝えています。

「これできる?」の一言が才能の扉を開いた!長男とネイマールシャペウの衝撃的出会い

そんな遊び心満載のパス交換を続けていたある日のこと。
私がふと、

「これ、できる?」

そこで、遊び半分でネイマール選手が得意とする「シャペウ(ボールをすくい上げて相手の頭上を越す技)」を長男に見せてみたんです。※ちなみに、以下の動画とは少し違っていて、技術的にまだ未熟な長男でもやりやすいように、ダイレクトでシャペウをしました。

すると、長男が「早くボールくれ!」と言わんばかりに、目を輝かせて挑戦し始めたんです。
そして、次の瞬間、私は我が子の才能を目の当たりにすることになりました。

なんと、彼が初めてやったシャペウが、いとも簡単に、自分の背よりも高くフワリと上がったのです

「え…!? う、上手いじゃん!!」

思わず声が出ました。彼の足首や膝の柔軟性、そして一瞬のバネを生み出す瞬発力。それは、私が今まで気づかなかった、彼の中に眠っていた確かな才能でした。

「これは!」と思い、すぐに遊びの延長戦がスタート!

「よし、パパとどっちが高くシャペウを上げられるか競争しようぜ!」
なんて言って、親子でダイレクトシャペウの高さ対決が始まったんです(笑)。

結果は…まあ、私の完敗でした。若いって素晴らしい!
でも、負けた悔しさよりも、息子の未知なる可能性を発見できた喜びの方が、何倍も大きかったです。

この経験から学んだのは、
親が子供の限界を勝手に決めつけず、遊び心を持って色々なことに挑戦させてみることの大切さです。
「できるわけない」と思っていたことが、実はその子の才能の扉を開く鍵になるかもしれないのですから。

遊びの中から生まれた奇跡のひらめき!「ベルカンプターン・アウトサイド版」誕生秘話

さて、シャペウ対決で盛り上がった我が家のパス交換は、さらに面白い方向へと進化していきました。

ただ高く上げるだけでは飽き足らなくなった私たちが、ある時、
アウトサイド気味にボールをすくい上げると同時に、体をクルッと逆方向にひねる
ような動きを思いついたんです。

「お!この動き!面白くない!?」
「これ、なんか名前つけようぜ!」
なんて言いながら、親子でその新しい動きをああでもないこうでもないと改良していくうちに、ふと私の頭にある名選手の姿がよぎりました。

「これ…もしかして、あのデニス・ベルカンプ選手の華麗なターンに似てないか?でも、彼のはインサイドだけど、これはアウトサイドを使ってる…となると、これは『ベルカンプターン・アウトサイド版』じゃないか!?」

まさに、遊びの中から生まれた、オリジナル技!
と思っていたらジダン様が似た感じの技をやっていましたね(※3:57辺りからのプレー)

この「ベルカンプターン・アウトサイド版」は、その後しばらく、我が家のパス交換でのちょっとしたブームになりました。当時は、練習前になると、長男と私で「クルクル」していたものです(笑)。

あの日の鳥肌…練習前の「遊び」が試合で奇跡を起こした瞬間!

そして、その「奇跡」は、ある試合の最中に、本当に突然訪れました。
長男が相手陣内でボールを受けようとした瞬間、背後からDFが、グッと体を寄せてきました。

その時です。

長男は、DFに背中を向けた状態から、あの日、親子で遊びながら編み出した、
あの「ベルカンプターン・アウトサイド版」を、まるで練習の時のように、いとも簡単に、そして華麗に繰り出したのです!

アウトサイドですくい上げられたボールはDFの頭上を軽々と越え、同時にクルッと反転した長男は、完全にフリーな状態で前を向き、一気にゴールへ向かって加速していきました。

その瞬間、私、本当に鳥肌がゾワァァァッ!と総立ちになりました。
そして、それまで静かだった会場が、「おおぉぉぉっ!!」というどよめきに包まれたのです。

結果的にそのプレーは惜しくもシュートには繋がりませんでしたが、あの瞬間の衝撃と感動は、今でも鮮明に覚えています。

試合後、興奮冷めやらぬ私に、長男は冷静にこう言いました。
「なんか降りてきた」と(笑)

たかが練習前のパス交換。されどパス交換。
あの何気ない、親子で笑いながらボールと戯れていた時間が、息子のサッカーにおける、「ひらめき」と「自信」に多用なりとも繋がったのだと感じました。

まとめ

さて、今回は練習前のパス交換という何気ない時間がいかに大きな可能性を秘めているか、少しでも感じていただけたでしょうか。

練習前のパス交換を、単なるウォーミングアップや時間つぶしと捉えず、
楽しく工夫することで、お子さんの新たな才能が見えることだってあるということを感じてもらえたと思います。

  • 親子のコミュニケーションを深める、かけがえのない時間
  • 子供の隠れた才能や、自由な発想を引き出す「宝探しの時間」
  • そして何よりも、親子で心からサッカーを「楽しむ」時間
    なのだと、私は思います。

技術の巧拙や、結果を求めることも大切ですが、
親子で一緒にボールに触れ
「これ面白いね!」
「次はこうしてみようか!」
と、遊び心を持ってとことん「楽しむ」こと。
そして、子供の自由な発想や「やってみたい!」という気持ちを尊重し、温かく見守り、一緒に「遊ぶ」こと。
それこそが、子供の無限の可能性を引き出す、最高の秘訣なのかもしれませんね。

皆さんの練習前のパス交換も、今日からちょっとだけ視点を変えて、遊び心というスパイスを加えてみませんか?
きっと、そこにはたくさんの笑顔と、驚きと、そして大きな成長が待っていますよ。
もしかしたら、皆さんのご家庭からも、誰も見たことのないような「オリジナル必殺技」が生まれるかもしれませんね!

パパサカ
パパサカ

次回へ続く!

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