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小学生サッカー育成ガチ編【第20話】:利き足・利きサイドでのカットインとサイドをえぐる突破!効果的なドリブルを親子で考える

親子で練習

小学生サッカー育成ガチ編【第20話】:利き足・利きサイドでのカットインとサイドをえぐる突破!効果的なドリブルを親子で考える

こんにちは!

チームの方針と、お子さん自身の「やりたいプレー」「得意なプレー」が、必ずしも一致しない。これは、少年サッカーの世界では、残念ながらよくある話かもしれません。

指導者の方針はもちろん尊重すべきもの。
でも、それによってお子さんから笑顔が消え、サッカーへの情熱が失われかけてしまったとしたら…
親として、これほど辛いことはありませんよね。

我が家の長男も、小学校3年生の頃、まさにそんな壁にぶつかっていました。

この記事では、そんな彼が、親子での“ある作戦”をきっかけに、逆境を乗り越え、新たな武器を手に入れて、見事に自分の道を切り拓いていった逆転劇について、お話しさせていただきたいと思います。

それではどうぞ!

カットインが大好きだった長男が、「クロス職人」にさせられた日

長男が小学校3年生の頃。
彼は右利きなのですが、当時から左サイドでボールを持って、中に切れ込んでいく「カットイン」が大好きで、そして得意でした。

しかし、当時のチームでは、彼は右サイドに配置されていました。
左サイドには、パスもゲームメイクも上手な、素晴らしい左利きの選手がいたからです。

そして、当時のコーチの方針は、「DFラインからしっかりとパスを繋いでいくサッカー」

当時、イケイケの長男には窮屈だったようです。

そして、気づけば彼は、自分の意志とは裏腹に、ただひたすら縦に走ってクロスを上げるだけの「クロス職人」のような役割になりかけていました。
「右サイドつまんない…」と、不満を漏らすことも多くなっていきました。

パパサカ
パパサカ

推測にすぎませんが、当時の所属チームには技術に優れた選手は多かったものの、スピードに秀でた選手は少なかった印象で、つなぐサッカーにプラスアルファとして、縦に運ぶ役割を長男に託したのだと思います。

利き足・利きサイドでもカットインできるようになろう!&縦からさらにえぐる!親子で始めた、ふたつの“反逆”

「長男がやりたいポジションではない状況を面白くするにはどうしたら良いか」と考えた結果、
こんなことをひらめいたので、長男に言ってみたのです。

「だったら、右でもカットインできるようになったらいいじゃん!」
「縦と横、両方に抜けるようになったらもっと楽しくなるじゃん!」

そんなわけで、私たちは、チームの方針とは少し違うかもしれないけれど、
長男が右サイドポジションを楽しむための、二つの“反逆”とも言える秘密の特訓を、親子で始めたのです。

特訓①:右サイドからでもカットイン!長男の“クセ”を活かした「膝下フリック・カットイン」

まず取り組んだのが、「右サイドからでもカットインする方法」の探求でした。

長男には、昔から足首の動きだけでボールをクイッとコントロールする独特のクセがあったんです。
「このクセ、カットインに使えないか?」
親子であれこれ試行錯誤した末に編み出したのが、この動きです。

  • まず、相手と正対します。利き足・利きサイドの場合、”相手に向かっていく形”
    ※スピードに自信がある選手の場合、上半身の向きが初めから縦に向いてしまっていると、小学年代ではスピードだけで抜けても、成長とともに後々難しくなってくるので注意が必要。緩急などの駆け引きを覚えておくば、スピードを活かすことにも繋がります。
  • そして、上半身は縦へ行く動きを見せながら、膝から下と足首だけを使って、インサイドでボールを内側へ「弾く」ようにタッチし、一気にカットインする!

これが、彼の独特なボールタッチのクセに、面白いようにハマったんです!
上半身の動きと、足元の動きが全く違うので、DFは完全に意表を突かれる。緩急と、タイミング、そして一瞬の閃き。利き足・利きサイドであっても、彼は見事にカットインを再現することに成功しました。

パパサカ
パパサカ

ご紹介した技はあくまで長男に合わせたやり方ですが、
普段お子さんが試合でよく使っている「縦へのドリブル」をフェイントに応用すると、体に馴染んでいる動きなので次の技に繋げやすいと思います。
我が家でも、慣れている動きをきっかけに派生させて、新しいスキルへとつなげていく方法をよく取り入れていました。

特訓②:クロスがダメなら、もっと中へ!「サイドをえぐる」という新しい冒険

次に、長男が「右サイドがつまらない…」と言ってきたもう一つの理由。
それが、

「例え良いクロスを上げても、中の選手がタイミングを合わせられないので、なかなか点に結びつかない」
※当時、小学3年生…ボールの予測やタイミングの合わせ方など、まだまだ未発達な時期だったので当然です

そこで、

「だったら、近くまでいってパスしてあげたらよいではないですか」

ということで、「縦への突破」というプレーを、もっと効果的なものに変えるためにこのようなことを長男に声掛けしてみました。

パパサカ
パパサカ

じゃあさ、思い切って、クロスを上げるフリをして、もっと、もーっと中に切り込んで、味方にもっと近づいてからパスを出すか、自分で打てそうならシュートしちゃえばいいんじゃないか?

長男
長男

あ、そっか!

私がそう声をかけると、長男の目がキラリと光りました。

これが、後に長男の武器として、他チームの指導者の方々にも評価いただいた
「いわゆる“サイドをえぐる”というプレー」
と気づくことになる、新しい武器の発見の瞬間でした。

クロス一辺倒だった彼のプレーに、「さらに中へ」という、新しい選択肢が加わったのです。

まとめ

さて、今回は「クロス職人」にされかけた長男が、親子での試行錯誤の末に新たな武器を手に入れ、見事に逆境を乗り越えていった物語をお話しさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

チームの方針と、お子さんの「やりたいサッカー」が違う時。親として、本当に悩みますよね。
でも、そんな時こそ、お子さんと真剣に向き合い、「どうすれば、今の環境の中でも、君らしく輝けるか?」と一緒に考える、絶好のチャンスなのかもしれません。

  • お子さんの「クセ」や「特徴」を、弱点ではなく「武器」として捉え直してみる。
  • 与えられた役割の中で、さらにプレーの選択肢を増やす工夫を、親子で探求してみる。

そんな、ちょっぴりした視点の転換と、親子での楽しい「作戦会議」が、お子さんの心に再び火を灯し、誰も想像しなかったような成長の扉を開いてくれることがあります。

パパサカ
パパサカ

次回へ続く!

Fungoal
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