【ボクサカのアズーリ探訪！】イタリアが生んだファンタジスタ5傑！“アズーリ”の誇りと芸術的ドリブルの未来に迫る！

こんにちは！

ヨーロッパのドリブラーを巡る旅、今回は「カテナチオ」という堅守のイメージが強い一方で、サッカー史に燦然と輝く「ファンタジスタ」たちを生み出してきた国、イタリアが生んだ、芸術的なドリブラーたちに焦点を当てたいと思います。

イタリアのサッカーと聞いて、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか？

鉄壁の守備組織、戦術的な駆け引き。でも、そんな守備的なイメージを覆すかのように、ピッチ上で美しい絵画を描くかのような、創造性あふれるドリブルと、観る者を魅了する華麗なテクニックを持つ選手たちが、いつの時代にも存在しました。彼らのプレーは、まさにイタリアの芸術やファッションのように、洗練されていて、私たちの心を豊かにしてくれます。

今回は、愛すべきイタリアのファンタジスタたちを厳選して5人、ご紹介させていただきます。

それではどうぞ！

ロベルト・バッジョ～“神のポニーテール”。イタリアサッカー史上最高のファンタジスタ～
アレッサンドロ・デル・ピエロ～ユベントスの王子様。“デル・ピエロ・ゾーン”の創造主～
ジャンフランコ・ゾラ～マジック・ボックス。チェルシーを愛し、愛された小さな巨人～
フェデリコ・キエーザ～アズーリの閃光。爆発的なスピードでサイドを切り裂く現代の翼～
トンマーゾ・バルダンツィ～アズーリの新たな宝石。ローマで輝く“ネクスト・ファンタジスタ”～
まとめ

ロベルト・バッジョ～“神のポニーテール”。イタリアサッカー史上最高のファンタジスタ～

まず最初にご紹介するのは、この選手を抜きにしてイタリアのファンタジスタは語れません。

あの「神のポニーテール」で世界中を魅了した、みんな大好き、ロベルト・バッジョ選手です。
彼のプレーは、単なるサッカー選手の域を超えた、まさにピッチ上の芸術家でした。

バッジョ選手のドリブルは、相手の重心の逆を突くのが抜群に上手く、まるでDFがそこにいないかのように、スルスルと滑るように抜けていくのが特徴。爆発的なスピードがあるわけではないのに、なぜか誰も彼を止められない。その秘密は、完璧なボールコントロールと、相手の動きを読む卓越したサッカーIQにありました。1994年アメリカワールドカップでの、あの孤独な戦いぶりは、今も多くのファンの心に焼き付いています。

アレッサンドロ・デル・ピエロ～ユベントスの王子様。“デル・ピエロ・ゾーン”の創造主～

ユベントスの象徴として長年君臨し、その右足で数々の伝説を創り上げてきた「王子様」、アレッサンドロ・デル・ピエロ選手。

彼の代名詞といえば、ペナルティエリア左45度の「デル・ピエロ・ゾーン」から放たれる美しい巻いたシュートですが、そのシュートコースを創り出すための華麗なドリブルもまた、絶品でした。

デル・ピエロ選手のドリブルは、細かいボールタッチと鋭い切り返しで、相手DFを翻弄するスタイル。特に、カットインしながら相手をかわし、シュート体勢に入るまでの一連の流れは、まさに芸術品。彼のプレーは、技術の高さだけでなく、ゴールへの強い意志と、それを実現するためのクレバーさを兼ね備えていました。

ジャンフランコ・ゾラ～マジック・ボックス。チェルシーを愛し、愛された小さな巨人～

チェルシーのサポーターから「マジック・ボックス（魔法の箱）」と称され、絶大な人気を誇った小柄なファンタジスタ、ジャンフランコ・ゾラ選手。その名の通り、彼のプレーは何が飛び出すかわからない、驚きと楽しさに満ち溢れていました。

ゾラ選手のドリブルは、低い重心と卓越したボールコントロールを活かし、狭いエリアでも全くボールを失わないのが特徴。まるでボールが足に吸い付いているかのようでした。そして、相手の意表を突くトリッキーなフェイントや、創造性あふれるパスで、数々のチャンスを演出しました。彼のプレーは、身体の大きさではなく、技術とアイデアで勝負できることを証明してくれましたね。

フェデリコ・キエーザ～アズーリの閃光。爆発的なスピードでサイドを切り裂く現代の翼～

現代のイタリア代表「アズーリ」の攻撃を牽引する一人、フェデリコ・キエーザ選手です。

彼の最大の武器は、なんといってもその爆発的なスピードと、縦への鋭いドリブル突破。

キエーザ選手のドリブルは、相手DFとの駆け引きの中で、一瞬の加速で置き去りにする力強さがあります。左右どちらのサイドでもプレーでき、強烈なシュートも持っている。彼のプレーは、伝統的なイタリアのファンタジスタとは少しタイプが異なりますが、現代サッカーで求められる「個で局面を打開する力」を最も体現している選手の一人と言えるでしょう。彼の存在が、イタリアサッカーに新たな風を吹き込んでいます。

トンマーゾ・バルダンツィ～アズーリの新たな宝石。ローマで輝く“ネクスト・ファンタジスタ”～

最後にご紹介するのは、イタリアの未来を担うと大きな期待を寄せられている、若き才能！ASローマでプレーする、小柄な左利きのテクニシャン、トンマーゾ・バルダンツィ選手です。

彼のプレーを見ていると、「イタリアにまた凄いファンタジスタが出てきた！」と、思わず嬉しくなってしまいますね。

バルダンツィ選手のドリブルは、低い重心で、まるでボールが足に吸い付いているかのような、非常に滑らかなボールタッチが特徴。DFが密集するエリアでも、スルスルと相手の間を抜け出していく。その姿は、往年の偉大なファンタジスタたちの面影を感じさせます。そして、ドリブルだけでなく、そこから繰り出す意外性のあるパスやシュートも彼の魅力。彼のプレーは、これからのイタリアサッカーを占う上で、目が離せない存在ですよ。