小学生サッカー育成ガチ編【第4話】:移籍チーム決定!自由を手にした長男の新たなスタート
こんにちは!
前回は、移籍を考える際のチーム選びについて、我が家の経験談をもとにご紹介しました。(前回の記事はこちら)
今回は、長男と目標を話し合い、チーム探しと体験を重ねた末、
ようやく移籍チームが決まったときのお話をお届けします。
それでは、どうぞ!

小学生サッカー移籍|体験を重ねてチーム決定!決断に至った理由とは?
前回の記事で、長男と話し合って設定したチーム選びの基準は、
「戦術に縛られすぎず、ある程度自由にプレーできて、なおかつ強いチーム」でした。
この基準に沿ってチーム探しと体験を繰り返してきましたが、なかなか理想に合うチームには巡り合えません。
そんな中、前所属チームの保護者の間で話題になった「とあるチーム」の話を思い出しました。

当時、そのチームについてお父さん方から聞いたのは、
「確かに強いけど、かなり厳しいらしい」
「しかも、結構お金もかかるらしい」
そんな評判だったので、最初は候補にすら挙がらず、完全にスルーしていたチームでした。
ところが、「こんなチームがあるよ」と長男に聞いてみたところ「体験してみたい!」と言い出したのです。
そこで早速、体験を申し込むことにしました。
果たして、どんなチームだったのか…
移籍先選びのポイント①|実際に感じたチームの雰囲気をチェック!
体験当日。
厳しいと聞いていたので身構えていましたが、練習中も笑顔があふれ、チームの雰囲気はとても良好。

長男も、このチームが地元でかなり強いことは知っていたので、初めは緊張していました。
しかし、チームの選手たちはみんな親切で、良い子ばかり。
正直、勝手に「ギラギラした子たちばかりなのでは?」と想像していたので、いい意味で意外でした。
移籍先選びのポイント②|子供の目標に合ったレベル感&中心選手になれるチームかどうか
体験練習の最後は、ゲーム形式で締めくくり。
この試合形式の中で、私は次のポイントをチェックしました。

しかし、この代の特徴なのか…チームの子たちが本当に性格が良い。

体験で参加した長男にも、ちゃんとパスを回してくれたり、自然に馴染ませようとしてくれる雰囲気がありました。おかげで、長男もゲームの中で1ゴール1アシストを決めることに成功して体験終了。

体験してみた感触としては、こんな印象を持ちました。
ある程度の不安要素はありましたが、
強いチームで競争があるのは当然のこと。
ライバルとなりそうなサイドの選手は、確かにパワフルでしたが、
プレースタイルは「縦に突破してシュート」といった自己完結型が多め。
長男とは個性が違うし、たとえ同サイドの選手が起用されたとしても、
反対サイドなら十分に出場チャンスを掴めると感じました。
いや、むしろこの選手と両サイドで並んだらかなり面白いんじゃないか?と勝手に想像してワクワクしてきました。
※実際に入団後、この両サイドで幾度となくチャンスを生み出していくことになります。
総合的に見て、このチームなら、長男も中心選手としてやっていける。
そう判断できた体験でした。
移籍先選びのポイント③|チームの実績・結果を見て判断する
体験した際に、大量のスポーツドリンクが置いてあったのでコーチに聞いたところ
大会で優勝したときの景品だそう…

いくらチーム自体が強くても、この代が弱ければ、長男の目標である前所属チームとの対戦はかないませんからね。
こういう情報をたまたま聞けたのは良い判断材料になりました。
移籍先選びのポイント④|子供が楽しめたかどうかで最終的に判断する
最終的な判断は、子供がそのチームで楽しめたかどうかを基準に決めます。
とはいえ、体験から帰ってきた長男の顔を見れば、だいたい答えはわかるんですけどね。

楽しかった!!このチームが良い!このチームにする!!

見てても楽しそうなの、すぐわかったよ。
でも、まあ落ち着いて。
入団する前に、もう一回くらい体験してみてもいいんじゃない?
そう促してみたものの、実はこのチーム、体験は1回までという決まりがありました。
正直、「え、体験1回だけって……隠したいことでもあるの?」と、つい勘ぐってしまいましたね(笑)。
一度チームを辞めた経験があるだけに、チーム選びに対して失敗したくない思いが強い我が家にとっては、不安要素でしかありません。
こんな場合は、
実際にチームの試合を観戦して、生の情報を自分の目で確かめてから判断することをおすすめします。

とにかく体験した感触は良好で、
最終的にこのチームへの入団を決めたのです。
移籍先チームに入団!実際に入って感じたリアルな感想
入団して間もない頃、驚きの連絡が入りました。
なんと…
ジュニア年代で誰もが知る”超強豪チーム”と練習試合をすることが決まったのです!

これにはさすがにびっくりしましたが、全国レベルを体感できる貴重なチャンスでもあります。
長男も「自分のドリブルがどこまで通用するのか」、とても楽しみにしていました。
ちなみに、チームに入団したばかりのころは若いコーチが担当でしたが、
この練習試合の頃には「風間 カス夫コーチ」(声カスカス系の40代半ばコーチ)に交代していました(笑)。

俺、試合中は結構厳しい方なんだけど、
試合が終わったら、まあまあ面白いこと言ったりしてるんだよね(笑)。
そのギャップがウケてるのか、選手たちからはけっこう人気あるんだわ。
入団後、いきなり超強豪チームとの練習試合
さて、いよいよ練習試合が始まりました。

試合を観戦していてすぐにわかったのは、やはり噂通りの厳しさ。
カスカスの声で、大きな声援と指示がグラウンドに響きます。
(あぁ、声がカスカスな理由がわかったわ……)
と妙に納得してしまいました(笑)。
そんな中、コーチが長男に向かって叫びました。

長男!
もっと自由にやれーーーー!!
その一言を聞いた瞬間、胸が熱くなりました。

もしかしたら、
このチームに入団して、正解だったかもしれない…!
長男も徐々に、自分らしいプレーを出し始めます。

ですが、そこにまた厳しい声が飛びました。

長男!さっきから何もしてねーじゃねーか!
自由にやりたいんだろ!?
もっと行け!自分を出せ!!

パパサカ
おおっふ……厳しい……。
だけど、確かに情熱は伝わってくる。
長男はこの声を、どう受け止めているんだろう。
試合を通して見ていると、
長男は全国レベルの相手に、通用した部分もあり、課題も感じた様子でした。
そして、試合後、
帰り道でのやり取り。

つえー!球際めっちゃ激しくくるわ!
(足蹴られて痛いって言いながら、なんだか充実した顔)
でも結構ドリブルで抜けたし、めっちゃ楽しかった!

楽しかったんだ? 結構余裕やん!
コーチ、結構厳しかったけどどうだった?

厳しいけど、前より自由にできるからいい。
むしろ自由にできたのに、止められたりしたところが悔しい…。
この瞬間、私の胸に強く刻まれました。厳しさの善し悪しはともかく、
「やりたいプレーができる」
たったそれだけのことが、子供にとってどれほど大切なのかを。
長男にとってもこれは大きな気づきだったと思います。
しかも、相手は超強豪チーム。
この試合をきっかけに、長男の中で”ガチ勢スイッチ”が入ったように思います。
まとめ
今回、移籍先のチームに入団してすぐに、
全国トップクラスの超強豪チームとの練習試合を経験することができました。
長男にとっては、これまでになかった高いレベルのプレッシャーとぶつかる貴重な機会。
最初は厳しさに戸惑うかと思いましたが、
「自由にプレーしていい」という環境があったからこそ、思いきりチャレンジできたのだと思います。
試合後、
「厳しいけど、自由にできたから楽しい」
「やりたいプレーができたから、止められた場面が悔しかった」
そう話してくれた長男の顔は、どこか誇らしげでした。
このとき私も改めて気づきました。
やりたいプレーができるということ、それが子供にとって、どれだけ大事なことか。
自分で考え、自分でチャレンジできるからこそ、たとえミスしても成長につながる。
そして、その積み重ねが、やがて本当の自信になるのだと思います。
きっとこの日、
長男の中で「もっと上手くなりたい」「負けたくない」という本当のスイッチが入ったのでしょう。

長男は俺に懐いてくれたよ。面白いからな俺♪
次回へ続く!
